最近「ドラム式洗濯機の乾燥に時間がかかるようになった」けどどうして?いつまでも洗濯が終わらない!
パナソニックのドラム式洗濯機で乾燥が終わらない!という修理依頼をお客様から頂くことが良くあります。そんな時には、「乾燥時間が動かなかったり、乾燥時間の見直し中」と表示されて乾燥時間が長くなったりしています。
ドラム式洗濯機の乾燥時間が長いと、次の洗濯物も洗えないし乾燥時の電気代も気になりますよね。
そこで今回の記事では「ドラム式洗濯機の乾燥時間が長い原因と対策方法」をご紹介していきたいと思います。
ドラム式洗濯機の乾燥時間が長い原因【パナソニック・日立など】
ドラム式洗濯機の乾燥時間が長くなった場合の原因はさまざまですが、基本的に「洗濯機の掃除不足や洗濯中の衣類の問題、室内温度」が関係しております。
それでは詳しく見て行きましょう。
原因1:乾燥フィルターの目詰まり
ドラム式洗濯機には、毎回必ず掃除しなければいけない場所があります。
それが「乾燥フィルター」です。
この乾燥フィルターが目詰まりを起こしていると乾燥時間が長くなります。
あと、乾燥フィルターについたほこりがこびりついて、掃除してもなかなか取れない場合もありますよね。
そんな時は、乾燥フィルターを交換するまたは、予備を購入しておくことも視野に入れた方がよいですよ。
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さらに、洗濯機の槽内にもほこりが詰まっていたりもしますので、見えない所もお掃除してみると乾燥時間は激減します。
原因2:乾燥フィルターの上に物を載せての運転
意外に盲点なのが、乾燥フィルターの上にものを載せて乾燥運転している場合です。
パナソニックのドラム式洗濯機には、乾燥フィルターの上部に空気を吸い込む場所がありますので、塞いでしまうと空気の流れがわるくなり乾燥が鈍くなってしまいます。
乾燥フィルターの上には、物を置かないようにしてみましょう。
原因3:排水フィルターや排水口の目詰まり
排水フィルターが目詰まりしていると、排水の水が槽に逆流し水分がいつまでたっても抜けないので、衣類が乾かないというトラブルに繋がります。
排水のフィルターは週に一度は確認すると安心です。
まれに洗濯パンの排水溝自体にごみが詰まっているということもあるので、覚えておくとも役に立つかもしれません。
原因4:綿の衣類や厚手の衣類が入っている
洗濯物(衣類)によっては乾燥時間がながくなるケースがあります。
例えば、綿の衣類(水気を含みやすい物)が多く入っている場合やジーンズ、トレーナーなどの厚手の衣類が洗濯物に混ざっている場合です。
このような時には、通常より乾燥時間が長くなることがあります。
衣類を詰め込みすぎている場合は、綿や厚手の衣類は少しのけて量を減らして洗濯する方が効率的かもしれません。
原因5:洗濯ネットに衣類を詰め込んでいる
洗濯ネットに衣類をたくさん詰め込んで乾燥をしている場合は、衣類が広がらないために乾燥しづらいです。
洗濯ネットに入れなければいけないものは仕方ありませんが入れる必要のないものはできるだけ入れないようにすると衣類のが乾燥しやすくなります。
原因5:設置場所の気温の問題
ドラム式洗濯機を設置している場所によっては、通常より乾燥時間がかかることも起こります。
例えば、冬場にドラム式洗濯機の設置場所の窓を全開にして乾燥運転しているなどの時です。
ドラム式洗濯機は、ヒートポンプ内で暖かい風を作り洗濯槽内に送り込み衣類を暖まった風を使い乾燥させます。
ですので、室温が低くなればなるほど洗濯槽内の温度を上げるのに時間がかかってしまいます。そうなると必然的に衣類が乾く時間も長くなり乾燥時間が通常より長くなってしまいます。
冬場の寒い日などに乾燥を使う場合は、窓を閉めたりして室温を下げないように工夫をしてみましょう。
あと、夏場室温が高くなりすぎるのも洗濯機に負荷がかかり乾燥時間が長くなる原因にもなります。
夏場の暑い日には、窓を開けたりして室温を下げ空気を循環させると乾燥時間の短縮につながります。
原因6:ドラムの槽内側にタオルがへばりついている場合
バスタオルの位置がたまたま悪く、ドラム内側にタオルがへばりついて乾燥時間がかかっているケースをみかけます。
ドラム内側にタオルがへばりつくと風がうまく循環せずに乾きにくくなります。
このような現象は気づきにくいものですが、今日は乾燥に時間がかかっているなって感じた時には一度扉を開けてみて、ドラム内側にバスタオルが広がりへばりついていないか確認してみてください。
へばりついていれば、衣類のポジションを変えてあげると乾燥時間短縮につながります。
原因7:マニュアルで脱水時間が短い場合
我が家流のモードで洗濯している家庭で乾燥時間が長い気がすると言う方は脱水時間が短い可能性があります。
おまかせで洗濯しているのであれば洗濯機が脱水時間を調整してくれるのですが、我が家流のモードで脱水時間を短くしている方は衣類がよく脱水できていなくても脱水動作が止まってしまいます。
そうなると衣類の水気が抜け切れていない為に乾燥に時間がかかるということが良くあります。
我が家流のモードで洗濯している方は、衣類の量をきちんと把握しながらそれぞれの時間を決めてみてください。
原因8:洗濯機本体の故障
ドラム式洗濯機の乾燥時間が長い時には
を確認してもらい
上記のどれにも該当がない場合は、洗濯機本体の故障が考えられます。
パナソニックのドラム式洗濯機の場合、大抵がヒートポンプユニットの故障になります。
早急に購入した販売店もしくはメーカーサービスに依頼して修理をすることをおすすめします。
ドラム式洗濯機の乾燥時間を短くする方法
ドラム式洗濯機の乾燥時間を短くする方法について考えていきたいと思います。
劇的に乾燥時間が減るものでもありませんのであくまでも参考としてご覧下さい。
衣類を詰め込みすぎない
ドラム式洗濯機は、層内が大きく11kgという機種もあるためにたくさん衣類を詰め込む方が多いです。
しかしながら、11kgというのはあくまでも洗濯・脱水までの衣類の量ですので、乾燥に関しては違います。
参考例:パナソニックドラム式洗濯機 | ||
品番 | 洗濯・脱衣容量 | 乾燥容量 |
パナソニックドラム式洗濯機 NA-SVX80BL・NA-VX900BL | 11kg | 6kg |
パナソニックドラム式洗濯機 NA-VX700BL・NA-VX300BL | 10kg | 6kg |
パナソニックドラム式洗濯機 NA-VG2500L・NA-VG1500L | 10kg | 5kg |
このように乾燥まで行う場合は、洗濯・脱衣容量の約半分位になります。
購入時すぐの時には、目を通しているので意識しているのですが、数年たつと感覚を忘れてしまい、洗濯槽内に入れれるだけの衣類を詰めて洗濯から乾燥までしていることがよくあります。
乾燥まで行う場合は衣類を詰め込みすぎないようにしましょう。
厚手の物は別にして洗濯する
厚手の衣類を入れて乾燥までする場合は、厚手の衣類が乾くまで洗濯機が乾燥をやめません!
ですので、厚手の衣類は手間ですが、分けて洗濯すると乾燥時間を劇的に減らせます。
このように意識するとストレスなく洗濯ができます。
乾燥フィルターや洗濯槽内の掃除
ドラム式洗濯機は、とにかくメンテナンスを必要とする家電製品です。
乾燥フィルターはもとより洗濯槽内の掃除を定期的に行うことにより本体の性能を維持することができます。
面倒ですが、定期的なメンテナンス作業をおすすめしたいと思います。
参考記事:ドラム式洗濯機の掃除方法
設置場所の室温を調整する
ドラム式洗濯機を置いている場所が他の部屋より極端に温度が低かったり高かったりすると乾燥能力が激減します。
通常より乾燥時間がかかってしまうのです。
設置場所の室温を調整する方法 | ||
冬場の寒い時(室温が10度以下の場合) | 設置場所の窓は必ず締め切り、洗濯中だけでもヒーターなどで室温を少し上げてあげる。 | |
夏場の暑い時(室温が30度を超える場合) | 窓があれば窓を開け、扇風機やサーキュレーターを回し温度を少し下げてあげる。 | |
*あくまでも参考ですので必ず効果が期待できるとは言えません。 |
上記についての理由は、メーカーのカタログ記載の目安時間は、室温20℃の場合を想定して積算しているからです。
ですのでカタログベースの目安時間を保つには室温20℃が必須です。
以下パナソニックからの引用
洗濯~乾燥スピードNo.1。国内の洗濯乾燥機において。定格6 kg洗濯乾燥時 所要時間約98分*。2020年7月29日現在。日本電機工業会自主基準「乾燥性能評価方法(2009年11月19日改定)」による。室温・水温、水道水圧、設置・排水条件、衣類の量や種類、衣類の片寄り、風呂水の使用などにより、運転時間が増減します
引用:パナソニック
「乾いたバスタオルを入れる」ネットで見つけた方法
ネットで乾燥にかかる時間を短縮できる方法を見つけたのでシェアしてみます。
濡れた洗濯物のなかに「乾いたバスタオルを入れる」というものです。
以下が本文です
基本的には洗濯機任せで問題ありませんが、洗濯物を入れるタイミングでひと工夫すれば、乾燥にかかる時間を短縮できます。劇的には変わりませんが、急いでいるときのために覚えておいて損はありません。
乾いたバスタオルを一緒に入れて乾燥機を回すと、洗濯物の水分をタオルドライの要領で吸い取ってくれます。最大で10分ほど乾燥時間を短くできますよ。
バスタオルは古くて使わなくなったものでOKです。乾燥機に入れる用として、捨てずにとっておくのもいいですね。
引用:コジカジ(https://cojicaji.jp/)
乾燥機能を保つワンポイントアドバイス
乾燥機能を頻繁に使う方は、ドラム式洗濯機に搭載の「槽洗浄モード」を定期的に行うことをお勧めします。
乾燥フィルターの掃除だけでは、洗濯機の槽の裏にたまってしまったホコリは取り除けません!
乾燥フィルターへの入り口まで槽洗浄できれいにしてあげましょう。
ほこりはもちろん洗剤カスやヌメリも除去してくれますよ。
あと、お掃除専門業者などに頼んでオーバーホールしてもらうのも効果的です。
洗濯槽から乾燥フィルターまでの通り道(ゴムホース内)は、分解しないとホコリを完全に除去できません!
本体を分解してのオーバーホールは、非常に時間がかかるということもあり費用も高くなります。
なので、オーバーホールする時期としては、購入後4年前後ぐらいかなと個人的には感じております。
洗濯機を平均8~10年使用するとして、その中間ぐらいに総メンテナンスがよいのではないでしょうか?
本体を分解してのオーバーホールを必ずした方が良いとは言えませんが、確実に乾燥時間が減り電気代削減にもなります。
本体を分解してのオーバーホールを行っている業者は少ないので、以下で紹介をしておきます。
気になる方はご覧下さい。