ネット上やテレビで「エアコンのつけっぱなしと電気代」について良く目や耳にすることが多くなりました。
確かに「エアコンをつけっぱなした方がこまめに切るより電気代が安くなるのか?」についてはとても気になりますよね。
特に夏の蒸し暑い日であれば、一日中エアコンをつけっぱなしにしておきたいとつい思ってしまいうのが本音だと思います。
しかし、ここで心配になることがありませんか?
私は電気代が心配になります。
あなたは、一日中エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代が心配になりませんか?
エアコンをつけっぱなしにすると電気代が高くなるのではないかとついエアコンの電源を「こまめに入り切り」してしまいそうです。
本記事は、「エアコンをつけっぱなした方がこまめに切るより電気代が安くなるのか?」についてまとめた記事になります。
どのような時に
- エアコンをつけっぱなしにした方が省エネになるのか?
- エアコンをこまめに切る方が節電になるのか?
についてご紹介していきたいと思いますので気になる方はご覧になって下さい。
ちなみに、どのような環境でも「エアコンをつけっぱなしにした方がこまめに切るより電気代が安くなる」とは限りません!
「環境によっても左右されるだろうし、状況やエアコン本体によっても電気代は変わってきます」
では、早速
- エアコンをつけっぱなしにした方が省エネになる場合
- エアコンをこまめに切る方が節電になる場合
などについて一緒に見て行きましょう*^^*
エアコンの消費電力についての特徴
エアコンの消費電力についての3つ特徴を把握して行くことが上手にエアコンを使う近道になります。
そこで、簡単にですがエアコンの特徴(消費電力編)をご紹介していきます。
エアコンの消費電力の3つの特徴
- 「運転開始の直後」は消費電力が大きくなる
- 「設定した温度に到達する」と消費電力は小さくなる
- 「急激に部屋の温度が上昇した場合」は、設定温度を維持する為、消費電力が上昇することがある
以上3つの特徴を覚えているだけでエアコンを節電しながら上手に使うことが出来ます。
- エアコンを付けっぱなしにするのか?
- こまめに切るのか?
上記の「3つの特徴を意識しておくと判断しやすい」と思いますよ。
では、続きを見て行きましょう。
エアコンの「つけっぱなし」と「こまめに切る」どちらの方が電気代が安くなるのかを調べてみた!
「エアコンのつけっぱなし」と「エアコンをこまめに切る」
どちらが「消費電力が少なくて電気代が安くなるのか」とても気になる所だと思います。
私自身もお客様にも良く聞かれる事ですので、自分の中に落とし込む為にもしっかり下調べしてみました。
それでは
- エアコンをつけっぱなしにした方が省エネになる場合
- エアコンをこまめに切る方が節電になる場合
についてご紹介していきたいと思います。
ちなみにこの結果に関しては、エアコンメーカーのダイキンさんが調査した記事を参考に自分なりに解釈してご紹介をしております。
もし、ダイキンさんが調査した元記事を確認してみたい方は
第5回 『ダイキン 空気のお悩み調査隊がゆく!』
をご覧下さい。
エアコンを「こまめに切る」より「つけっぱなし」にした方が省エネになるのはこんな時!
エアコンをつけっぱなしで使いたいけど電気代が心配ってあなたには朗報です。
こまめに入り切りしなくても、エアコンをつけっぱなしにした方が省エネになる場合があるんですよ。
では、エアコンをつけっぱなしにした方が省エネになる場合とはどのような場合なのでしょうか?
私と一緒にみていきましょう。
エアコンを切るより・つけっぱなしにした方が省エネになるのはこんな時!
- 日中の約30分間以内の外出時
- 設定した温度になり「少し寒い」と感じたり「少し暑い」と感じた時
注意:この解釈は、絶対ではありません。
猛烈な暑さで急激に部屋の温度が上昇した場合には当てはまりませんのでご了承下さい。あくまで参考程度に留めてください。
では、詳しく見て行きましょう。
エアコンをつけっぱなした方が省エネなのは【約30分以内の外出時】
設定温度と外気温の差が激しい夏や冬は、【約30分以内の外出時】であればエアコンを付けっぱなしにして家を出た方が省エネになります。
約30分以内であればエアコンを切るより・つけっぱなしの方が省エネになるなんて不思議だと思いませんか?
答えは、エアコンの消費電力がいつ高くなるのか?にあります。
簡単ではありますがエアコンの消費電力が高くなる時についてご紹介していきますね。
エアコンの消費電力が高くなるのはこんな時!!
- 「電源の付け始め」
- 「設定温度と外気温の差が大きい時」
- 「部屋の温度を設定温度まで到達させようとしている時」
ものすごく消費電力が上がるのは、1と2と3が被った時(外気温度差が大きくなる夏の暑い日や冬の寒い日の電源を入れた直後に部屋の温度を設定温度まで到達させようとしている時)です。
設定温度と外気温の差が大きくない春や秋の時期であれば、30分以内でもエアコンはこまめに切った方が電気代は安くなるとは思います。
しかし、「設定温度と外気温の差が大きくなる夏の暑い日や冬の寒い日」に限っては、約30分以内の外出であればエアコンはつけっぱなしにしておいた方が消費電力も抑えられ電気代も安くなりますよ。
理由は、1と2と3すべてが当てはまってしまうからです。
さらに詳しく見たいんだって方には、
参考にした資料 第5回 『ダイキン 空気のお悩み調査隊がゆく!』 を見てみて下さい。
エアコンは設定温度になっても「つけっぱなしにした方」が消費電力は少ない!
設定温度と外気温の温度差が大きい場合は、エアコンをこまめに切ったりするより、エアコンをつけっぱなしにした方が消費電力は少なくなります。
年配の方や子育てしている家庭でよく聴く話なのですが
「エアコンの入った部屋に一日中いるのは、電気代が高くなりそうで嫌だし家族にも申し訳ないから、こまめに電源を入れたり切ったりを繰り返して電気代を節約している」
このような話をよく耳にします
その気持ちはすごくよく分かります。電気代心配ですものね!
しかし、エアコンの消費電力を抑えたいのであれば、こまめに入り切りを繰り返すことは逆効果になります。
なぜなら、エアコンは運転を開始した直後に消費電力が大きく、設定温度に到達した後は消費電力が小さくなるからです。
一日中家にいる場合は、こまめにエアコンを切りながら過ごすのではなく、なるべくつけっぱなしにしておいて、設定温度を調整する方が消費電力は抑えられます。
理由は、エアコンを切ると電源の付け初めや部屋の温度を設定温度に到達させるという動作が必要になりますので惰性で運転するよりも多くの消費電力を使ってしますからです。
特に真夏の外気温が高い(9:00~18:00)の時間帯では
- 「数時間の外出時」
- 「1時間以上電源を切る時」
以外は、エアコンをつけっぱなしにする方が消費電力は抑えられます。
エアコンを「つけっぱなし」にするより「こまめに切る」方が節電になるのはこんな時
エアコンをつけっぱなした方が省エネになるケースをみていただきました。
では、逆にエアコンをこまめに切った方が良いのはどんなときなのでしょうか?
エアコンをつけっぱなしにするよりこまめに切る方が節電になるのはこんな時!
- 約30分間以上エアコンを使わない場合(外出時など)
つけっぱなしと比べるととてもシンプルです。
とにかく約30分以上エアコンを使わないのであれば、電源を切っている方が節電になります。
当たり前すぎて突っ込みたくなりますよね^^;
確かに使わない時間が長ければ長いほどエアコンを切っておけば電気代を使わなくても済みます。
エアコンをつけっぱなしにする時の設定温度は何度がよい?
エアコンをつけっぱなしにする時の適切な設定温度は何度か知っていますか?
意外に勘違いしているのがこの適切な設定温度だと思います。
適切な設定温度を知るには、まずは適切な室温度を知っておく必要があります。
この適切な室温度というのは、湿度にもよりますし人それぞれ感じ方が違うので一概には言えません!
環境省が定める適切な室温と良くある勘違いについて
環境省から適切な室温という記事が出ております。
まずは、環境省が定めている室温度の目安についてご紹介していきたいと思います。
環境省が定める適切な室温度の目安 | |
夏場 | 28度 |
冬場 | 20度 |
この環境省の記事についてダイキンがこのような記事を作成しておりますので、ご紹介していきます。
環境省によれば、室温目安は夏は28度、冬は20度が推奨されています。
国が定めている28度設定というのは、エアコンの設定温度を28度にする。ということではなく「室温が28度」であるということです。
室温が28度を超えているにもかかわらず、気づかずにエアコンの設定温度を28度にし続けるのは非常に危険なこと。
猛暑の場合は、「暑い」と感じる人もいるでしょう。その際は、室温が28度になるように、エアコンだけでなくサーキュレーターや湿度コントロールを行い快適な室温を保つことがポイントです。引用:ダイキン
結局エアコンをつけっぱなしにする時の最適な設定温度は何度なの?でんきやさんの見解
上記の環境省やダイキンの記事を基にエアコンをつけっぱなしにする時の最適な設定温度は何度になるかの私の見解をお伝えしていきたいと思います。
最適な設定温度についての私の見解は
です。
私の考える理由は、エアコンの能力の問題(畳数に合っているのか)部屋の間取りや外気温、時間帯、その部屋にいる人数などによって設定温度が変わると私は思っているからです。
ですので、環境省が定める夏場は室温28度にした方が良いという答えでは、設定温度は何度にしたら良いかを明確に答えることはきっと出来ません。
しかし、20年でんきやしてきた私が考える最適な設定温度はあります。
ただし条件はあります。
その条件とは
- エアコンの容量が部屋の畳数と同等又はそれ以上あること
- 間取りがいびつ(L型の間取りなど)でないこと
- エアコンの下にタンスなどの奥行きの大きな障害物がないこと
- 上記の1.2.3を踏まえつつ夏は、冷房の設定温度を最低に冬は最高温度にして環境省が定める室温まで持って行くこと
以上の4点です。
この4点をクリアーできれば
- 夏場は設定温度 26度
- 冬場は設定温度 24度
にしてあげるのが良いのではないかというのが私の見解です。
注意:この設定温度は省エネにもなるの?という疑問を持つ方もいると思います。あくまでこの内容に関しては、一日中エアコンをつけっぱなしにする場合の快適に過ごす為の設定温度ですので、必ずしも省エネには繋がらないと思います。
もしこの方法を試す場合は、あくまで自己責任でよろしくお願いいたします。
ただ、夏場は熱中症になりにくくある程度は快適に過ごせる設定温度だと思いますよ。
エアコンをつけっぱなしにするメリットとデメリット
エアコンを付けっぱなしにした場合のメリット・デメリットを考えてみましたので、良ければ参考にしてみて下さい。
エアコンをつけっぱなしにするメリット
エアコンをつけっぱなしにする7つのメリットは
- 夏の暑い夜に快眠できる
- 夏も冬も日中快適に過ごせる
- 熱中症対策が出来る
- 汗かきにくいので汗を流す目的のお風呂に入る回数が減る
- 汗疹がすくなくなる方もいる?
- 水分補給の回数が減る
- イライラがなくなる
です。
イライラがなくなるや汗疹・お風呂については人それぞれですが、メリットだと思います。
エアコンをつけっぱなしにするデメリット
エアコンをつけっぱなしにするデメリットは
- 電気代が上がる
- エアコンのクリーニングや掃除の回数が増える
- エアコンの寿命が少し減る
の3つとなります。まだまだあるよって声も出そうですがとりあえず3つ上げてみました。
エアコンのクリーニングや掃除の回数について掲載している、関連記事:エアコン掃除の頻度とベストな時期!【本格的な水洗いクリーニングをプロに頼む時の目安】 もありますので、気になる方はご覧下さい。
エアコンを付けっぱなしにすることによるメリット・デメリットは確かにあるとは思いますが、エアコンのつけっぱなしのデメリットよりもメリット方が多いという結果になりました。
あくまで参考程度にご覧下さい。
夏の冷房を快適にする為の節電ポイントについて!
夏場の冷房運転を節電するためには以下のポイントをチェックしていく事が重要です。
- 定期的にフィルター掃除をする
- 部屋の気密性を高める(扉を開けたらすぐ閉めるなど)
- サーキュレーターなどと併用する
- 室外機の前に物を置かない
- 風向きは下ではなく上向きにする
- 窓に簾やグリーンカーテンなどを設置する
上記の6点を意識することで夏場にエアコンの冷房運転の節電につながります。
ちなみに、室外機の前に物を置かないポイントと合わせて確認して頂きたいのが
室外機の裏の方にゴミなどが溜まっていないかです。
ゴミが溜まると空気の循環が悪くなって冷房能力や暖房能力の低下につながりますので気を付けて下さい。
冬場の暖房を快適にする為の節電ポイントについて!
冬場の暖房運転時に節電するためには以下のポイントをチェックしていく事が重要です。
- 定期的にフィルター掃除をする
- 部屋の気密性を高める(扉を開けたらすぐ閉めるなど)
- サーキュレーターなどと併用する
- 室外機の前に物を置かない
- 風向きは上ではなく下向きにする
基本的に夏場の節電方法とそこまで違いはありませんが、冬場の暖房運転の方が電気代が高くなりますので、節電するためのポイントをチェックして節電していきましょう。
エアコンをつけっぱなした場合に電気代はいくらだろう?
エアコンを付けたり消したりすると電気代がかかると言われています。
では、エアコンを夜寝るときにつけっぱなしにした場合の電気代はどうなるのでしょうか?
この項目では、エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代を紹介していきたいと思います。
エアコンを寝るときにつけたままにした場合の電気代は?
真夏の暑い夜にエアコンをつけっぱなしで寝ると電気代が高くなるのじゃないかと心配になったことありませんか?そんな悩みを解決いたします。
結論から言います。
蒸し暑い夜に、エアコンを数時間入れ、タイマーをかけては切るを繰り返すよりも朝起きるまでエアコンをつけっぱなしにしておく方が電気代は安くなると思います。
では、なぜでしょうか?
下記の項目で詳しく説明しています
- エアコンの部品で一番電気を消費する部品
- エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代は?
- エアコンを頻繁に入り切りした場合の電気代は?
エアコンの部品で一番電気を消費する部品は?
まずは、エアコンの部品で一番電気を消費する物を紹介します。
エアコンについている部品で一番電気を消費するものは外の室外機についているコンプレッサーと言われる部品になります。
この部品の使用頻度が電気代の安い高いに関わってくるんです。
エアコンは設定した温度になるまで、コンプレッサーという車で言うエンジン見たいな部品が圧縮動作を起こし、冷たいガス・暖かいガスを作ります。
その冷えたり暖まったガスが銅管を使って室内機に送り込まれます。
そのガスの熱を利用して送風機を使い冷たい風、暖かい風として送り出しています。
エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代はどうなる?
前の項目でコンプレッサーという部品の使用頻度が電気代の安い高いに関わってくると伝えました。
では、エアコンをつけっぱなしにした場合のコンプレッサーの使用頻度はどうなるのでしょうか?
コンプレッサーは、リモコンで設定した温度に部屋がなるまで運転を続けます。
という事は、一度部屋が設定温度になってしまえば、車で言うアイドリングストップが発動した状態になり、コンプレッサーは動作を止めて電気を使うのをやめます。
エアコンをつけっぱなしにしておくと設定温度をうまくキープしてくれますので、コンプレッサーの使用頻度は少なくなります。
使用頻度が少ないと言うことは電気代もそんなにかからないと言うことなんです。
つけっぱなしって省エネですね!!
しかし、あくまでもケースバイ、ケースです。
では、次の項目を見てみましょう。
エアコンを頻繁に入り切りした場合の電気代はどうなる?
エアコンの入り切りを頻繁にした場合、エアコンはいつもフル稼働しなければ行けなくなります。
設定温度になっても、タイマー又は自分で入り切りを繰り返した場合、アイドリングの効果をえられません。
入り切りする度に部屋を設定温度にするためにコンプレッサーは常に動いています。
という事は、エアコンを入れっぱなしにするよりも頻繁に入り切りするほうが電気代がかかると思います。
買物に出かけたり、長時間部屋に戻らないのであれば、エアコンの切り入りはした方が電気代がやすくなると思いますが、睡眠時の切り入りについては意外に電気代がかかってくると思いますし寝苦しかったりします。
あくまでケースバイケースで考えて頂ければと思います。
電気代が心配!?エアコンの「つけっぱなし」は「こまめに切る」より節電になるの?:まとめ
エアコンの消費電力の3つの特徴は
- 運転開始の直後は消費電力が大きくなる
- 設定した温度に到達すると消費電力は小さくなる
- 急激に部屋の温度が上昇した場合は、設定温度を維持する為、消費電力が上昇することがある
以上3つでした。
なお
エアコンの消費電力が高くなるのは
- 「電源の付け始め」
- 「設定温度と外気温の差が大きい時」
- 「部屋の温度を設定温度まで到達させようとしている時」
ものすごく消費電力が上がるのは、1と2と3が被った時(外気温度差が大きくなる夏の暑い日や冬の寒い日の電源を入れた直後に部屋の温度を設定温度まで到達させようとしている時)です。
そして
エアコンを切るより・つけっぱなしにした方が省エネになるのは
- 日中の約30分間以内の外出時
- 設定した温度になり「少し寒い」と感じたり「少し暑い」と感じた時
注意:この解釈は、絶対ではありません。
上記の2点です。
そして、エアコンを付けっぱなしにする事による「メリット・デメリット」もあったと思います。
エアコンは「つけっぱなし」にする方が必ず電気代が安くなるとは限りません。
部屋の間取りや外気温などの環境によっては「こまめに入り切り」する方がお得になる事もあります。すべてを鵜呑みにせずにエアコンの消費電力についての3つの特徴も参考にご自分でも考えてみると言うことが大切だと思います。
それでは、最後までお付き合いして頂きましてありがとうございました。
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